水を守る森を残そうかい - 北川漁業協同組合 -
水を守る森を残そうかい – 北川漁業協同組合(北川漁協) –
 
文字の大きさ:

‘活動報告’ カテゴリーのアーカイブ

『北川漁協からの案内!』

2010年5月10日 月曜日

平成22年7月18日(日曜日) 

  第61回通常総会を開催致しました。

   出席者209名(委任状79含む)           

DSCN0417DSCN0403

・・権藤専務の開会宣言により開催・・     ・・議長 矢野仁祺市議会議員・・

 

 DSCN0396DSCN0399

 DSCN0394DSCN0406

【組合長挨拶】

 皆様 こんにちは
 

 本日はお忙しい中お集まり頂き有り難うございます。
 先ほど専務よりご紹介がありました、県議会議員 河野哲也様、市議会議員 矢野仁祺様、北川総合支所長 甲斐睦央様のご臨席を賜り、本会が開催されます事を心より感謝申し上げます。

 開会にあたり一言ご挨拶申し上げます。
 

 まず初めに、総会の開催日が変更になり皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
 

 ご承知のとおり、家畜伝染病口蹄疫の発生により、畜産関係者はもとより、県民の多くの方たちが多大な影響を受け、地域経済にも影を落としています。

 官民問わず多くのボランティアの方々が蔓延防止、撲滅に努めておられます。

 一日も早い終息宣言が出されるように、協力してまいりたいと思います。
 

 さて、私たちを取り巻く北川に目を向けてみますと、21年度は降水量が少なく、水害の発生も無く良かったのですが、魚の成育には悪かったような気がします。
 成育の阻害の要因の一つであります、濁水発生要因の林道・作業道の開設等により引き起こされる山の崩落や河川の変貌などの課題につきましては、各関係団体と真剣な協議を行い、善処されつつあると感じています。

 また、北川ダムによる長期濁水問題は永遠のテーマであり、休むことなく対応をしていかなければなりません。
 稚魚対策として平成22年度の『海面採補 鮎の自給調整会議』におきまして、長年の悲願である漁獲高削減の合意ができました。

 僅か500キログラムですが、組合としては大きな一歩であると思っています。

 採捕される稚鮎の500キログラムは、成魚1尾100グラムで換算すると166.6トンにも成り、特別採捕量の削減は、河川資源の増殖に繋がるものと考えます。
 また、他方では、今日の社会における内水面組合が求められている役割が変わり始めていることを意識しなければなりません。

 レクリェーションや憩いの場所としてなど河川活用が多様化しており、組合としても懐の深い対応が求められています。
 組合では、河川に魚影を濃くするために産卵場整備を行うと共に、延岡淡水・渡辺さんのご協力で親魚放流や発眼卵の放流を行いました。
 

 皆様にご協力頂いています河川清掃や、ふれあい魚釣り大会など、北川の魅力を多くの人達に伝え、みんなで河川環境保全を行ってまいりたいと考えています。
 
 孔子の教えに「先ず行う   其の言は  しかる後に  之に従う」 と唱えられています。

 多様な生態系保全の先駆者・河川環境を守るエキスパートとして、100の議論より   1つの実行を是とし、 素晴らしい環境を後世に残していけるように努力を致します。
 

 最後に、北川漁協が益々発展すること、ご出席の皆様のご健勝を祈念いたしまして開会のあいさつと致します。

 

マイストーン作戦決行 !!

   総会終了後、昼食を済ませ、13時から、マイストーン作戦を決行・・

時折、激しく降る雨の中、デッキブラシを手に、参加(33名)した全員が、楽しそうに、でも真剣に石を磨いていました。

写真では、臨場感をお伝えできないのが残念です。

 来年は、ぜひ参加してみられませんか・・

DSCN0421DSCN0441DSCN0429DSCN0432DSCN0440DSCN0442

  

                                      

                                                                                                                            


実施イベントのお知らせ

2010年3月5日 金曜日

~河川清掃・マスつかみ捕り大会~(毎年8月第2日曜日)

 河川環境保全活動の一環として平成17年から組合員によるゴミ持ち帰り運動を行っています。

この取り組みは自分がゴミを残さないのは勿論の事、漁の行き帰り目についた空き缶・ビニール袋など持ち帰ろうとするものです。

また「川はみんなの友達」を合言葉に、一般のボランティアの方達とも一緒に河川清掃を行い、清掃終了後はみんなで川遊びをします。

大人だって遊びたい!をコンセプトに、ニジマスのつかみ捕り大会の始まりです。

水深の違った池を造り、子供から大人まで楽しめる工夫をし、楽しみながら川の素晴らしさや自然の大切さを理解して欲しいと考えています。

~鮎チョン掛け大会~(毎年8月14日)

「まつりきたがわ」に連携して北川の伝統漁法である鮎チョン掛け大会を行います。

チョン掛けとは、2m位の竹竿の先に丸針をセットして竿を手前に引き、魚を引っ掛けて獲ります。

天然鮎は動きが速くなかなか獲れないので、川の上下流1kmの間を網で仕切り、その中へ20cm~25cmの養殖鮎300kgを放します。

水中メガネを着け、群れ泳ぐ鮎を見ながら行うこの漁法は、普段は組合員のみが許された漁法ですが、年に1日だけ一般の方達も体験できるチャンスと県内外からも多くの参加者が訪れます。

体験した人達は、口々に楽しさと水の綺麗さを話し、自然のもつ魅力のとりこになります。

~ふれあい魚釣り大会~(毎年11月第1日曜日)

障がいのある方や、お年寄り、子供たちなど、普段川に接する機会の少ない人達を北川に誘い、自然に包まれて楽しい一日を過ごしていただきます。

多くの方々のご協力のもと、河川120mを5m×5mのマスに仕切り、魚釣り、つかみ捕り、チョン掛けが始まります。

並行して延岡市生活環境課による水辺の生き物調査、チームのぼり猿によるのぼる君とのジャンケン大会、アミータさんによるドラムサークルが行われ、お昼には日本赤十字延岡奉仕団による、おにぎりや豚汁、釣ったばかりの魚の串焼きなどが振舞われます。

女性ユニットAyasによる太鼓演奏、ジョイコールのべおかのゴスペルなども大会を大きく盛り上げてくれます。

第2回ふれあい魚釣り大会では、1,000名を越える参加者で賑わいました。

このイベントを通して河川環境に対する考え方、川とのふれあい方、自然との共生について、肌で感じながら学び清流北川を守るために自分達に何が出来るかを考えて頂く機会としました。

釣り竿やチョン掛け竿、串など小さな備品は全て組合員の手作りです。

また、大掛かりな池などは北川建設業協会の方々のご協力で造っていただきます。

いろいろなイベントを通して川を大切にする心を培い、水辺周辺の環境を周りの人々と共に守り甦らせる努力をしていきたいと思います。

北川漁協では、ふれあい魚釣り大会の参加者、ボランティア、出店者を随時募集しています。

参加希望の方は、下記の申込書をダウンロードして、郵送でお送りいただくか、直接北川漁業協同組合へご持参ください。

~マイストーン作戦~(毎年総会開催日)

清流であるはずの北川も、ダムの有る本流域では水量が減り、川の流れが緩くなる冬から春先にかけ、ノリや汚れが岸辺の岩や石を覆います。

鮎が最も成育する5月~6月、漁場活性化を図るために組合員やボランティアの方達にご協力をいただき、デッキブラシで石の表面を磨きます。

綺麗になった石の表面には、鮎やボウズハゼなどの好む珪藻や藍藻が生え、魚の成育を助けます。

自分達の漁場は自分で守るという気持ちを表すネーミングとしてマイストーンとしました。

このような取り組みを通して清流北川を甦らせ、多くの人たちが水辺に遊び魚釣りがしたくなるような川を残していきたいと考えています。


多様性のある雑木林の保全

2010年3月5日 金曜日

平成12年より豊かな水をつくるため「水を守る森を残そうかい」を立ち上げ、水辺の環境保全の取組みを始めました。

「水を守る森を残そう会」でなく「残そうかい」に成っているのは、北川の方言で語尾に「かい」を付けると「何々を一緒にしましょう」の意味で、周りを誘う時に使います。

この取組みは、今伐採されようとしている樹齢30年以上の雑木林を切らずに残そうとするもので、植林をすると考えた時に植え付けや下草刈などの費用がかからないだけでなく、今在る多様性のある自然が残され、何よりも樹齢の分だけ時を戻せるメリットがあると考えました。

考える事は簡単ですが、形になそうとするといろいろ大変です。

まず山を残す場所の条件について河川流域であること、雑木林であること、30年以上生育した林であること、1箇所にある程度まとまっていることなど問題を提起してくれます。

場所が定まっても、所有者のご理解とご協力を取り付けなければなりません。

これが一番大変な作業でした。

10年目を迎えたこの活動も、周りの御理解をいただきながら昨年までの9年間で380.9町歩の多様性のある雑木林を保全することができました。

流域に雑木林を残すことは、水産動植物資源の保護のみならず、人間の営みにも深い関わりがあります。

自然環境保全を進め、清い流れの中に多種の魚類や水生生物があふれる豊かな川を目指し、水源の森つくりを継続しています。



ホーム
遊漁者の方へ
遊漁券販売所


北川漁業協同組合
〒889-0101
宮崎県延岡市北川町川内名6996-3 曽立西住宅201
TEL・FAX:(0982)46-3922